もちろん日本人とは感覚や文化が異なります。
良いこともあれば悪いこともあります。
フィリピンには通称フィリピン・タイムがあり、時間にルーズです。基本、時間を守らないのが当たり前の文化で、守らなければいけないという感覚がないのが普通です。
時間に厳しい日本人からすると驚いたり、嫌な思いをするかもしれません。
このようにフィリピンの文化や国民性を知ってからフィリピンに行くとより一層楽しめるのではないでしょうか。
フィリピン文化の特徴
国民性
フィリピン人はいつも明るく元気です。歌ったり踊ったりすることが好きで、初対面でも恥ずかしがらず社交的です。観光に訪れた外国人に対しても、明るく、親切に接することが多いようです。
フィリピンには『バヤニハン』という言葉があります。
バヤニハンとは助け合いという意味。引越しの時は地域のみんなで助け合います。なかには大勢で家をまるまる一軒運んでしまう事も。助け合い協力し合うことが古くから習慣となっています。
家族を大切にしている
フィリピンでは家族を非常に大切にしています。家族で助け合いながら生きている家庭が多いです。
誕生日やクリスマス、お祭りなどのイベントは親戚一同で集まり一緒に過ごします。
また、金銭面でも家族や兄弟がお互いに支え合いながら生活をしています。働いたお金を自分の為ではなく、家族や兄弟の為に使う事は普通なのです。
フィリピンでは外国に出稼ぎに行き、母国にいる家族へ仕送りをしている人が多いです。フィリピンはお金の価値が低く物価が安いので外国で働く方が何倍ものお金を稼げるからです。これも子供の学費を払うため、両親に不自由なく生活させるためです。
信仰が根付いている
フィリピンはアジアで唯一のキリスト教国。国民の約90%がキリスト教を信仰しているため、9月になると早くもクリスマスを意識し、街中がクリスマスの飾りで溢れるだけではなく、クリスマスソングまで流れ、この様子が12月末まで続きます。
聖週間(毎年3月末~4月中旬)になると、会社もショッピングモールも休業し、この期間は家族と一緒に教会へ出掛けることが通例となっています。
暮らし
買い物
市場のようなマーケットは様々なものが安く手に入ります。
最近では大きなショッピングモールも各地にできてきています。
病院
大きな病院はありますが、医療保険制度が整備されていないので病気になっても病院に行かず薬を購入して済ます方が多いようです。
お風呂
基本的にバスタブはありません。
また、シャワーから出るのはたいていがお水ですが、ホテルや学校ではホットシャワーの設備が備わっているところが多く、お湯が出ます。
貧富格差が大きい
東南アジアの途上国フィリピンの国民は裕福層と貧困に大別され、中間層と呼ばれる人はごくわずかです。
貧富格差が生まれる原因としては
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- 教育の格差
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裕福層の子供は私立の学校に通い、大学まで通うことができますが、貧困家庭は公立。中では学校に通えない子供たちも多くいます。
良質な教育を受けた子供たちは比較的良い職に付けますが、学校に行けずに教育を受けていない場合は仕事を得るのも困難です。
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- 仕事がない
- フィリピンの人口は1億人を超えていますが、人工の割に企業や産業が少なくバランスがとれていません。
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- 地域格差
- 経済が発展するフィリピンの首都マニラとその他の地域では大きな地域格差が生じています。
トイレ
フィリピンのほとんどのトイレはフィリピンのトイレは排水管が細く、水流が弱いため、日本のトイレにくらべて詰まりやすく、トイレットペーパーは流せません。トイレットペーパーはトイレ内のごみ箱に入れます。
トイレットペーパーですがトイレに備え付けられていないことが多いです。必ずポケットティッシュを持ち歩くようにしましょう。
また、便座がないトイレを見かけることがあります。その場合は大変ですが中腰で用を足しましょう。
治安
フィリピンの治安が日本より悪いのは確かです。フィリピンだけではなく、世界中で日本ほど治安の良い国はないです。
地域によって治安は異なりますので、危険な地域には行かず基本的な危機管理ができていればトラブルに巻き込まれることはありません。
2016年6月に大統領がドゥテルテ氏になってから、治安は良くなってきており、観光エリアや主要マーケットなど、女性が好んで訪れる場所への取り締まりの強化も行われています。
交通
マニラ市内には電車が通っていますが、ほとんどは別の交通手段を利用します。
タクシー
小回りの利くタクシーは重宝しますが、トラブルが多いのも事実です。利用方法には注意しましょう。
バス
運賃が安く小旅行にも便利です。
ジプニー
米国占領時代に使い古されたジープを改良し、公共交通機関として利用されています。庶民の足として多くの方に利用されています。
トライシクル
バイクの横に荷台を付けた乗り物です。
近年、マニラやセブは交通渋滞が問題になっています。本来ならばタクシーで10分程度の所が1時間以上かかることも多いので外出の際は気を付けましょう。
食べ物
フィリピンの食文化は、東南アジアの様々な国の料理が混在しており、それにスペインやアメリカ、中国などの料理が融合されています。
そしてフィリピン人はとにかく白米が大好きです。ハンバーガーのファストフード店でもご飯物のメニューがりあります。チキン&ご飯といった組み合わせが好まれますが、スパゲッティ&ご飯といった炭水化物×炭水化物の組み合わせもあります。また、お店によっては『ご飯食べ放題』のメニューまで。
お米は安く購入でき、すぐにお腹に溜まることから欠かせないものとなりました。
まとめ
裕福層も貧困層もこれから一生、おそらくその暮らしが変わることはありません。
貧困層は教育を受けておらず社会も知りません。
今日食べるのに必死で今の毎日を続けるだけ、その生活は親から子へと受け継がれます。
貧富の格差が激しい国ですが、明るく家族思いの国民性は多くの人が持っています。海外の人にも優しいです。
生活環境や食べ物、週間など日本と異なることは沢山ありますが、フィリピンの文化を受け入れてみましょう。