7,000以上の島からなるフィリピン国内での長距離移動は飛行機がメインとなり、現在フィリピンには80を超える空港があります。
また、鉄道が発達していないフィリピンでは、地方を結ぶ主な交通手段はバスとなります。
代表的な交通機関は電車、バス、タクシー、ジプニー、トライシクルなどです。
日本から主要エリアへの行き方
ビサヤ諸島・セブ島
日本からは東京(成田国際空港)、大阪(関西国際空港)、名古屋(中部国際空港)からマクタン・セブ国際空港まで直行便があります。フライト時間は4時間半~5時間半です。
直行便がない場合はマニラ経由か、ソウル、香港などの第3国を経由する必要があります。
マニラ乗換であればセブまで約1時間。
ミンダナオ島
日本からは直行便が出ていないため、マニラかセブを経由して国内線を使います。
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- マニラ経由
- 日本⇒マニラ⇒ダバオ
日本からマニラへは約4~5時間、マニラからダバオへは約2時間
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- セブ経由
- 日本⇒セブ→ダバオ
日本からセブへは約5時間半、セブからダバオまでは約40分
パナイ島
日本からは直行便が出ていないため、マニラを経由して国内線を使います。
日本⇒マニラ空港⇒イロイロ国際空港
成田空港や羽田空港、関西国際空港といった日本の主要空港からマニラ行きの直行便で4〜5時間、マニラからは国内線を使って1時間ほどでイロイロ(イロイロ国際空港)に到着します。
パラワン島
日本からは直行便が出ていないため、マニラを経由して国内線を使います。
日本 ⇒ マニラ空港 ⇒ プエルト・プリンセサ国際空港
マニラ空港までは日本からはフィリピン航空、セブパシフィック、ジェットスターなどの航空会社が利用でき、マニラからプエルト・プリンセサ空港まではフィリピン航空、セブパシフィック、エアアジアを利用できます。
国内の交通
電車
フィリピンで電車が走っているのはまだメトロマニラだけで、LRT、MRT、PNRという3種類の電車があります。
時刻表はありませんが、他のジプニー、バスなどのように渋滞にはまることがないので、仕事へ向かう朝には電車を使う人が多く、どの電車も大変混雑します。特 に LRT1と MRTは入場制限がかかり、電車に乗るだけでも40分以上かかってしまうこともあります。
大体15〜20分間隔で運行していて、運賃は15ペソ~です。
ジプニー
一番利用率が高い庶民の足となるのがジプニーです。
米国占領時代に使い古されたジープを改良し、今も公共交通機関として利用されています。
運転手が好きに外装・内装をデザインすることが多いので、街には色とりどり、色んなデザインのジプニーが走っています。
それぞれのジプニーは、走る路線が決まっていて、車体の横にどの路線を走るジプニーかが書かれているので、ジプニーに乗る際にはその路線とフロントガラスに掲げられた終点を示すカードを確認し、乗り込みます。運賃は8ペソ~
タクシー
ちょっとした移動の際に利用できるタクシー。日本と比べると料金も手頃なので利用しやすく、便利な交通手段ですがトラブルが多いことでも知られています。
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- クーポンタクシー
- 青地に黄色文字で書かれた車体横のステッカーが特徴。
主に空港から利用することのできるタクシーで、エリアごとに料金が決まっています。料金はカウンターの後ろにあるボードにも大きく掲載されており、ぼったくりに遭う心配はありません。
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- イエロータクシー
- 明るい黄色の車体で完全メーター制。安心できる代わりに料金はレギュラータクシーと比べてやや高く、初乗りは70ペソです。
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- レギュラータクシー
- 圧倒的に数が多く、地元の人が最もよく使うタクシー。
初乗りは40ペソとリーズナブルなタクシーですが、メーターを使わない運転手も多く、それがトラブルへと発展しがちです。
バス
鉄道が整備されていない分、バスの路線も会社も豊富で近距離バスと長距離バスがあります。
近距離バスの場合は、バス停で待ちバスが到着したら行き先を伝え、料金を支払い乗車します。行き先はフロントガラスに記載されていますが、慣れるまでは運転手に聞くと確実です。また、、フィリピンでは乗客が多い場合、渋滞により時間がない場合などは、バス停で待っていてもスルーされてしまうことがあります。
長距離バスはエアコンの有無、全体の座席数、トイレの有無によって値段がかわります。予約は、ターミナルに出向いての手続きが主流です。
トライシクル
自転車やバイクの側面、または後部に乗客用の荷台を付けたトライシクル。
暑い日中や急な雨の際にはもちろん、あまり舗装されていない道や近距離の移動で利用されることの多い乗り物で、現地の人はよく利用しています。
走っているトライシクルは手を上げれば来てくれます。乗車前に自分の行き先を通るかを運転手に確認するようにしましょう。また、距離によって値段が変わってくるので、乗る前に料金も確認しましょう。
まとめ
現地では比較的安く移動できますが、その際に小銭を細かく持っていると非常に便利です。フィリピンの移動ではクレジットカードは使えませんし、おつりを用意していないことも多々あります。
また、乗り物に乗る際にもスリなどの危険がありますので、貴重品は鞄にしまい体の前にもつなど、身の回りには十分に気を付けて下さい。
近年、マニラやセブなどの主要都市では渋滞が深刻になっています。10分で行ける距離に1時間かかることもあるので、時間に余裕を持って行動しましょう。