イロイロは、フィリピン中央部のビサヤ州ビサヤ地方にあるパナイ島の中心都市です。
英語教育の水準の高さはよく知られていて、世界中から学生や留学生が集まる教育都市としても有名です。
治安もよく、旧市街地には文化遺産が集まり、各国の文化を織り交ぜたレストランも充実しています。
イロイロの愛称は“City of Love 「愛の街」”であり、人々は穏やかで優しさにあふれています。
おすすめ観光スポット
サント・トマス・デ・ビリャヌエバ教会(通称 ミアガオ教会)
1993年に世界遺産に登録された教会です。ミアガオ教会はイロイロ市内から西南部の方へ車で1時間程のところにあります。
スペイン統治時代に建てられたバロック様式教会で、1797年に11年の歳月をかけて建設されました。左右の鐘楼の形が違うのと、正面の壁の彫刻のデザインがとても特徴的です。
ハロ教会
イロイロで最も歴史ある教会の一つで、1874年にネオロマネスク様式で建造されたローマカトリックの大聖堂です。
1948年の地震で鐘楼が崩壊しましたが、教会から離れた場所に再建され、独立した鐘楼はフィリピンでも珍しいです。
“ロウソクの聖母”と呼ばれる幼子イエスを抱く木製のマリア像があり、毎年2月2日にはその聖人を讃えるお祭りが行われます。
SM City Iloilo
イロイロ最大のショッピングモールです。
観光客でも安心して食べられるファストフード店やレストラン、アパレルショップ、アクセサリーショップ、ネイルサロン、スーパーなど様々なお店が出店しています。現地ならではの商品もあるので、お土産もここで揃います。クレジットカードが利用でき便利です。
GARIN FARM
ガリンファームはイロイロ市内近郊という事もあり定番の観光地のひとつです。
敷地内には有名な長い階段があり、その階段を登ると頂上から素晴らしい景色を望むことができます。辺り一面、真っ白な空間が現れ、多くの白い天使の像が建つ神秘的な場所です。
途中には世界遺産に登録されているミアガオ教会もあり、1日で二か所を巡る観光に行くのがオススメです。
モロ教会
イロイロ市の中では最も古い教会の一つで、1831年に建造されたカトリック教会です。
赤い屋根の二つの鐘楼をもち、外壁は珊瑚礁の石灰岩が用いられています。
内部は数百人が参列できるほど広く、左右の柱には16人の女性聖人像が並んでいます。
女性聖人像だけを並べる教会はフィリピンの中でも珍しいと言われています。
イロイロの食事
イロイロにはおいしいシーフドのレストランや日本で見慣れたお店まで様々な飲食店がありますが、今回はイロイロの名物をご紹介します。
バッチョイ
イロイロ市で生まれたラーメンのような食べ物です。
バッチョイの中に入っているのは豚の内臓、エビ、チキン、ビーフで出汁を取ってできたスープに醤油を混ぜてその中に麺を入れます。麺は細麺。コテコテ過ぎず意外とサッパリした特徴ですが、豚の内臓の独特な臭みが多少あります。
イロイロの気候
年間を通じて非常に暖かく過ごしやすい気候が特徴となっています。年平均気温は26~28℃です。
季節は2つに別れ、6月~11月までが雨季、12月~5月までが乾季です。1年間で一番暑い4月には平均最高気温が33.1℃まで上昇します。
雨季は数日間雨が降り続くこともあり、道が舗装されていない地方は道路が冠水することもあります。
イロイロの交通
イロイロの主な交通手段はタクシーとジプニー、トライシクルです。
セブやマニラと違ってイロイロのタクシーはメーターを使わなかったりチップを上乗せして請求することはほとんどありません。お釣りもしっかり返してくれるので安心して乗ることができます。
最も庶民的な乗り物であるジプニーは安く、決まっているルート内であればどこでも乗り降りができ、ほとんどの人たちが利用しています。
また、マニラやセブのように渋滞は多くありません。
イロイロ観光の注意点
教育都市であるイロイロは、学生が多いこともあり、比較的治安の良い場所として知られています。
最も住みやすい都市ナンバーワンに選ばれ、街の人々も親切で、街歩きは日本並みに安全で夜も出歩けますが、スリや置引、詐欺など軽犯罪はありえます。手荷物や貴重品の管理は徹底し、怪しい動きをする人には近づかないようにしましょう。
まとめ
開発の進む「ニュータウン」と、活気あふれる「旧市街」の2つの顔を持つイロイロ市。のどかな雰囲気と優しい人々で知られるとても住みやすい街です。
また、治安が非常に良く、穏やかな環境で勉強に集中できます 。観光地としても世界文化遺産の教会やフェスティバル、世界一甘いマンゴーが味わえる島が近くにあるなど、楽しめるスポットがたくさんあり、 勉学と観光の両方にケジメをつけながら楽しみたい方には特にお勧めです。