私は、日本で通っている専門学校のプログラムでMKに来ました。MKに3月31日から7月20日までの4ヶ月間いましたが、その前に2ヶ月、セブの語学学校でも勉強しました。専門学校の卒業条件としてTOEICの点数が必要なので、MKに来る前の目標は、「TOEICで700点〜800点取りたい」「外国人と英語で流暢に会話ができるようになりたい」の2つでした。セブでは2ヶ月間ESLコースで勉強し、MKでは最初の1ヶ月をESL、後半3ヶ月はTOEICコースを受講しました。
フィリピンの語学学校を経験して思ったことは、マンツーマン授業がメインなので、英語を使う機会がとても多いということです。特に、MKのフィリピン人チューターたちは、日本人が日本語で考えて英語を使うのではなく、英語を英語のまま捉えて使うことができるように…と考えてくれているなと感じました。また、フォーマルな英語を使うチューターもいれば、スラングなどの口語的な英語を得意とするチューターもいて、様々な英語に触れることができたと思います。チューターやスタッフはみんな友好的でとても接しやすかったです。
MKで最初にできた友達は中国人のルームメイトで、最初は不安もありましたが、短期間でとても仲良くなれました。セブは日本人も結構いたのですが、MKで日本人は少数なので自分から友達を作るのは大変かもしれないと感じ、MKに来て数日後、チューターに「友達が欲しい」と相談してみました。すると、チューターが韓国人の生徒たちを紹介してくれて、後に誕生日会に呼ばれるくらい、その子たちとはMK生活の中でずっと仲良くすることができました。外国人生徒と多く友達になれたことも良かったですが、フィリピン人チューターとも、英語を教えてもらうだけではなく、そのようにMKでの生活を助けてくれたり、冗談を言って笑い合えるほど仲良くなれたりしたことが嬉しかったです。また、友達になった韓国人の多くはクレッセンド大学というマレーシアの大学の航空学科に入学する前の語学研修としてMKに通っていて、その生徒たちが6月にイロイロ市内のモールでファッションショーを行なったのですが、いつも一緒にいる友達が衣装を身につけて人前で堂々と歩く姿は、とてもカッコ良くて印象的でした。
休日は日本人や韓国人の友達と、SmallVilleに行ってビリヤードをしたりカラオケに行ったりしました。また、4月にはボラカイ、5月にはギマラス、6月にはギガンテス…と、MKにいる間に観光地にも沢山遊びに行けて楽しかったです。ボラカイは海が本当に綺麗で、色々な国からの観光客も多く見かけました。ギマラスはマンゴーフェスティバルの時期に行ったので、約2キロのマンゴーを180ペソで買って食べ、マンゴーシェイクも3、4杯飲んで満喫できました。ギガンテスは他の観光地とは違い、ホテルの人もあまり英語が通じなくて大変だったのが正直なところです。また、雨季に行ったので、悪天候のせいで旅程が縮小されてしまいました。しかし、他の観光地とはまた違う、『地元の人向けの観光地』的なところに行けたことも良い思い出です。
MKに来る前にセブに2ヶ月いたので、余計にイロイロの空気の綺麗さや落ち着きを感じました。川や街も綺麗で、タクシードライバーも親切です。セブのタクシードライバーは外国人相手にぼったくりをする人が多く、実際、私もセブのタクシーで200ペソのところを2000ペソと言われてぼったくられた経験があります。ただ、イロイロはセブほど都会ではないので遊ぶところは多くはないです。勉強に専念したいという人には向いていると思います。
英語力が伸びたと実感しています。授業はマンツーマンだし、特にMKは日本人が少ないこともあるので、自分の持つ英語力を最大限に使って人々とコミュニケーションを取らなければ、伝えたいことを伝えられない環境です。ここに来たおかげで、自分の意見を英語で伝えられるようになったと感じます。また、日本では結構周りを気にする性格だったのですが、ここでは外国人が多い環境ということもあってか、思い切って自分の想いをフランクに話すことができるようになりました。授業でも、分からないところはチューターに積極的に質問することができたのが、英語力の向上につながったと思います。
他には、文化の違いについて知ることができました。フィリピンは日本に比べて色々な面で緩いなと思いますが、逆に、日本人は真面目すぎるのかもと感じることもありました。フィリピンは日本に比べて年功序列や上下関係が厳しくないようなので、年上のフィリピン人チューターやスタッフにも煩わしさを感じずにフランクに話せて良かったです。
最低限、文法や単語など、英語の基礎力は固めてから留学すべきだと感じました。また、英語力がある程度あったとしても、チューターや外国人の友達と話すときに話題がなければ深いコミュニケーションを取るのは難しいです。フィリピンや他の国の歴史や文化について、来る前にもっと知識を身につけておけばよかったと思いました。
あと、私自身は健康的に生活できましたが、フィリピンに来てから大病になっても大変なので、もし身体で心配なことがあるなら、留学前にきちんと日本の病院で診てもらって、場合によってはしっかり治療をしてから来た方が良いと思います。
やらないで後悔するくらいなら、絶対にやってみた方がいいです!留学をして、どんな形にしろ、損することはないと思います。海外での生活を経験すれば、もちろんその文化の良いところばかりではなく悪いところも見えてきますが、他文化や他人種を理解することを覚え、人との関わり方や自分自身のアイデンティティーについて考える大きなきっかけになり、視野も広がります。
また、今の時代なら英語を習得していれば仕事を見つけるチャンスも広がりますし、世界中の沢山の人々とコミュニケーションを取ることができるようにもなります。日常の小さなことで言えば、好きな洋画や洋楽、洋書などを、他人の翻訳なしで理解できるようになります。
ただ、留学するなら目標を決めてくることをオススメします。留学中に辛いことがあったり気持ちが弱くなったりしたとき、何かしら自分で目標を設定していれば、それに向かって頑張ろうと奮い立たせることができると思うし、目標があるのとないのでは成果が大きく違うでしょう。